勝ちに不思議の勝ちあり負けに不思議の負けなし

2013年03月04日
勝ちに不思議の勝ちあり負けに不思議の負けなし
妖刀村正というのがあります。
徳川家康の父と祖父が切られた刀が村正だったから
忌み嫌われたという事になっています。
でも、なぜ、こんな偶然が続いたのでしょうか。
村正は伊勢を中心として生産された刀であり、
大量に東海地方に流入していました。
そして松平家でも非常に多くの者たちは村正を使用していたのです。
かの本多忠勝の持っていた槍、蜻蛉切も村正の作です。
つまり、これは現代で言うなら交通事故死した人物の使っていたパソコンは
必ずNECか富士通かアップルだった。これらのパソコンは呪われている。というようなものなのです。
それだけシェア―が多かったということですね。
これは別の角度から見ると三河は今川の経済圏の中にあり、今川義元が
自由主義経済を推進していたために三河もその経済政策に追従したという
方向性が見えます。
他国人である木下藤吉郎が駿河で仕え、商売をしていた状況などを見ても
今川氏真関係の資料に楽市楽座の記録があるなど、今川は自由主義貿易を志向していた痕跡はあります。

つまり、自国で武器を作らなくても近隣に安くて優秀な武器があるなら
それを買えばいいではないかという発想です。
これに対して、尾張は自国の熱田を中心として刀を製造していて
自国生産力がかなり高かったように思います。
結局のところ今川は自由貿易によって多くの富を手に入れましたが、
開放政策の末に自国主力工業を衰亡させていった状況が見えます。
そうでなければ、もし、自国もしくは今川本家の駿河で武器を生産していたならば、
松平の大半の武士は駿河産の武器を使用していたこととなり、
徳川家康の父も祖父も駿河の武器で殺されることになっていたでしょう。
この状況に目をつけたのが織田信長です。
信長は大高城周辺に砦を築き、鎌倉街道の物流を封鎖しました。
これにともない、上方から尾張を経由して駿河に流れる工業産品、
刀剣などの貿易も閉鎖したのではないでしょうか。
自国において、金品の増殖のみに目を奪われ、生産業の空洞化、過疎化を促進していた
今川家にとって、この織田の経済封鎖は致命的であったのではないでしょうか。
つまり、桶狭間の戦いは織田の経済封鎖に対して、今川義元が
死活問題として動かざるを得なかった状況であったのだと思います。
よって、今川義元は京都を目指して上洛したのではなく、熱田湊を占有して
物流の流れを確保することが目的であったのではないでしょうか。
そして、これが工業が弱体化した今川家にとって死活問題であるからこそ、
あれだけの大軍団をもって織田を攻めたのだと思います。
今川義元とて死にものぐるいであったのだと思います。

ふりかえって第二次世界大戦。
日本は工業製作機械の生産をアメリカに依存しており、アメリカと戦争すれば
工業政策製品の流入が停止し、時間が経過すればするほど、
日本の工業製品の質とアメリカの工業製品の質の格差が広がり、
日本は敗戦する状況になっていました。

日本人は現在でもこの状況が継続していると思って居るでしょうが、
じつは違います。
戦後日本は反省し、国内生産、国内消費に重点を置き、自国での工業生産力を
充実させてきました。
知っているでしょうか?
アメリカは金融政策によって富を築き、一握りの金持ちだけが裕福になり、
国民は貧しさにあえいでいます。このため、工業生産力は劣化し、
国内産業は次々と中国に逃げ出して行きました。
実際に、今、日本がアメリカと交戦状態に陥った場合、
通常戦力だけでは、長期戦になれば日本が勝つだけの工業能力の差があります。
アメリカの産業は空洞化し、金融を動かす金持ちが資金を握ってしまっているので、
日本からの工業部品の流入が停止すれば、アメリカの工業産業は壊滅的打撃を受けるのです。
アメリカ人は馬鹿ではないので、そのことをよく熟知しているのです。
だからアメリカは死にものぐるいでTPPを押す進めているのです。
アメリカにとってのTPPは今川義元にとっての桶狭間なのです。
今川義元は余裕や悪意で織田を攻めたのではありません。
織田からの工業製品の流入が停止すれば今川が破滅することが分かっていたので、
死にものぐるいだったのです。
アメリカとて、死にものぐるいなのです。
戦国時代の尾張でも籠城して今川にたいして柔軟姿勢をとってはどうかとの
意見が多く出されました。
しかし、信長は今川義元が死にものぐるいであることを知っていました。
だからこそ、出撃するしか選択肢はなかったのです。
現状、日本でも、アメリカのご機嫌をとるために、TPPに参加すべきだという主張が大きな声で
叫ばれています。



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